様々な理由で「『騎士団長殺し』を読むことが出来ない」とお嘆きの皆さんに朗報です。
特に私世代の村上春樹ファンにこの記事を捧げます。
そもそも村上春樹の本を「読めない」理由は
悲しいけれど認めなければなりません。
本が重すぎるんよ
村上春樹さんの著書と言えば「分厚い」です。大好物です、分厚い本。
分厚い本が好き過ぎて、村上さんの短編は読みたくないんです。読むけれども。
私が思う『そもそも村上春樹の本を「読めない」理由』を挙げてみます
- 本が重い
- 1の理由で単行本になるまで待つが出るまでが長い
- 一気に読む暇がなく時間が開いてしまいその度に少し前から読み返すのでなかなか先に進めない
- 3を延々と繰り返すため内容が頭に全っ然入ってこない
こんな感じでしょうか。
文庫版にさえなっていれば、すき間時間に読むことが出来るのですが、なかなかそうはいきません。
そこでオーディブルなわけですが…
大好きな著者だからこそ、読み手との相性が大事なわけで。
特に村上春樹コンテンツはプロのナレーターではなくなぜか俳優さんが読み手を務めています。
うーん。
うーーーーーーん。
そりゃないぜ(村上春樹風)
大好きな作品だからこそ、読み手は大事。本当に、大事。
ハリーポッターも村上春樹本と同じ理由でなかなか読み直せないのですが、オーディブルで聞いた時はもう…
もうどうなのかが知りたい方は、レビューを読んでみて下さい。もちろん感じ方はそれぞれですが。
まぁそんなわけで、ハリポタショックがあるからうかうかと騎士団長殺しをオーディブルで聞くのは危険。とても。
そんな不安を軽く超えてきた高橋一生の騎士団長殺し
なぜ聴こうと思ったのか今はもう思い出せないのですが、多分恐る恐るだったと思います。
もしくは、騎士団長殺しを読みたい一心で心を閉じて聞き始めたのかも。
それが、ぶん殴られたような衝撃!
村上春樹×高橋一生=最高
先ほども書いたように、村上作品を俳優がナレーションすることには不安や不満があったのですが、村上作品と高橋一生さんのその相性の良さにビックリ。
- 作品の世界観を邪魔しない
- いやむしろ、作品と完全に一体化している
- 自分の色を押し付けてこない
- でも高橋一生ワールドがそこにある
- 聞きやすい声の質
- 内容がスッと入ってくる声
- 淡々としているからこそ物語が自分の感じ方で感じられる
特に最後の「自分の感じ方」というのはとても大事ではないかなぁ。
中には押し付けてくるような読み手の方もいます…
もちろん好みはそれぞれですが、私は高橋一生さんのナレーションのトリコです。
好みのナレーションに出会えるのもオーディブルの楽しさの1つ
余談ではありますが、作中に「まりえ」という人物が出てきます。
ご存知の通り、高橋一生さんはプライベートで「飯豊まりえ」さんと結婚されました。
それを前提にナレーションを聞くと、ほほぅ、奥さんをこんな風に呼んでるのかなぁ…
などとまぁ…どうでもいっか。
とにかく、私は特に高橋一生さんのファンでもなかったりするのですが(え)、このナレーションで一気にファンになりました。
こんな出会い、楽しいですよね。
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