50代になり、ふと気づくと私は「太った人」になっていました。
そんなに食べていないのに
運動もしているのに
それでも体重計に乗るたび、数字は少しずつ増えていく。
ある日突然太ったわけではありません。
本当に少しずつ、気づかないほどゆっくりと。
けれど確実に脂肪は蓄積されていました。
若い頃は、少し食事を減らせば戻った体重。
30代では運動を頑張れば結果が出た体。
40代までは多少食べても大きく崩れることはなかった体形。
それが50代になった途端、自分の体なのに、まるで別人の体のようにコントロールできなくなってしまったのです。
若い頃とは太っていることでの悩みも変わってきます。
一番大きいのは「健康診断の数値」でしょう。これはこの先の人生に大きくかかわってくることだから。
そんな私がたどり着いたのが「月曜断食」でした。
正直に言えば、最初は半信半疑でした。
けれど結果として、
53kg→49kg台
体脂肪31%→28%
と、これまで何をしても動かなかった体脂肪が動き始めたのです。
ただし、今は月曜断食だけでなくダイエットすることをやめています。
その理由もこの記事でお話しします。
月曜断食を始めた理由
振り返ってみると、私は「体重46㎏の人」でした。
20代・30代は43㎏、出産後は38㎏まで減ってしまった時期もありましたが、40代以降はずっと46㎏が定着していました。
それまでもこれといった運動はせず、食べるものも制限なく好きなものを食べていたので
「私は何を食べても太らないのかも?」
と思い始めていました。
でも50代に入ると変化が出てきました。
これまでとは何ら変わらない生活にもかかわらず、体重の増加が止まらないのです。
これが世に言われる現象か…と思い、ウォーキングをしたり(1日一万歩)、自己流の「主食抜きダイエット」をしたりと、考えつくことのすべてをやってきたつもりでした。
しかし体重は減ることがなく、しかもこのあたりから健康診断で引っかかるようにもなってきました。
こうなるともうお手上げ状態で、観念してジムに入会しました。
初めての本格的な筋トレをしたおかげで、食生活は一切変えることなく半年後に体重は46㎏・体脂肪は22%にまで落ちました。
体組成計に表示された数値を見た時、
あぁ、もう一生ダイエットに悩まないでいいんだ!!
と強く感じたことを今でもはっきりと覚えています。
しかしその半年後。体重体脂肪共に元の自分に戻っていました。
立ち直れないほどに落ち込みましたが、それでも決意をしました。
もう一度本気で取り組もう。
再び強度の強い筋トレに戻し、今回はさらに食事管理を取り入れた分、以前に比べはるかに本格的・正統派のダイエットでもありました。
強い意志を持ち続けその4ヶ月後。ジムの体組成計に乗った時のことです。
表示された数字を見て、私はしばらく動けませんでした。唖然なんて言葉じゃ言い尽くせない衝撃。
体重53kg。
体脂肪率31.2%。
痩せるどころか、まさかの増えていたのです。
筋トレもした。
有酸素運動もした。
食事も気をつけた。
甘い物も我慢した。
なのに出た結果は真逆。
50代の体は、そんな単純なものではなかったようです。
私はこの先、53㎏の人として生きていくしかないのか。
こんなにも努力をしたにもかかわらず結果が得られないのなら、もう太った自分を受け入れて生きていくしかないのか。
その覚悟もないまま、あの日の絶望感は今でも忘れられません。
そんな失意のどん底にいた私が偶然目にした本、それが月曜断食でした。
月曜断食ってどんな方法?
月曜断食は、鍼灸師の関口賢さんが考案した健康法・ダイエット法です。
名前の通り、月曜日に断食を行うのが特徴。
とはいえ、一週間ずっと食事制限を続けるような厳しい方法ではありません。
基本的なルールはとてもシンプルです。
月曜日【不食日】
水だけで過ごし、胃腸を休ませる日
火曜日〜金曜日【良食日】
体に良いものを適量食べる日
野菜や果物、良質なたんぱく質を中心に摂り、胃腸に負担をかけない食事を心がける
土曜日・日曜日【美食日】
好きなものを食べてよい日
ただし「こぶし二つ分まで」という量の目安があり
つまり月曜断食は
我慢し続けるダイエットではなく、食べる日と休ませる日を作るダイエット。
詳しく知りたい方はぜひ本を読んでみてください。
実際にやってみた
本を購入し隅から隅まで熟読、さぁ、いよいよ月曜断食実践です。
断食からのスタート
- 始めたのが偶然にも月曜日ということもあり、初日は断食からのスタート
- 午前中は空腹感を感じなかったものの、夕方になるとテレビの食べ物に胃袋が反応
- ついくせで冷蔵庫を開けてしまいむなしい気持ちになる
今思えば、ただでさえ数少ない楽しみの一つが食べることなのに、それを1日とはいえ取り上げられることは、体のためとはいえ寂しいものです。
それでも「今日を乗り越えれば明日は食べられる」と楽しみに変えることで乗り切ることができました。
2〜3日目|味覚が変わり始めた
- 断食明けの食事は、驚くほどの味が鮮明で何もかもしみじみ美味しく感じる
- キウイが甘い。ヨーグルトが濃厚に感じる
月曜断食を始めた人が「味覚が変わる」と表現するそうですが、本当にその通りでした。
また、空腹感と満腹感が以前よりわかりやすくなり、「あ、今お腹が空いた」がはっきりわかるようになりました。
胃がリセットされたような感覚で、「月曜断食を始めてよかった」と喜びがこみ上げてきた時期でもありました。
4〜5日目|体の変化に戸惑う
- 体のふらつきを感じるようになる
- 立っていると体が揺れる感じ
- 足に力が入らない
- 体はふらつくのに胃はとても軽くて快適
この時期は断食よりもつらかったかも。低血糖のような状態だったのかもしれません。
月曜断食を始めてからもこれまで通り筋トレや有酸素運動も続けていたため、摂取カロリーとのバランスが合わなかったのかもしれません。
このことで
月曜断食は誰にでも同じやり方が合うわけではない
とも思うようになりました。
本に書かれている通りを実践するのは結果を出すために必要ですが、自分の体調を見ながら調整することも大切だと思いました。
とはいえ、体は少しふらつくのに胃はとても軽い、この感覚はこれまで経験したことがありませんでした。
6〜7日目|美食日でも暴食しなかった
- やっと迎えた美食日でも暴食しなかった
- 満腹感を感じやすくなった
- これまでの量だとお腹が重く感じるようになった
月曜断食を続けていて、美食日でも暴食しなかったということが自分でも驚いたことでした。
美食日になっても以前のように「あれも食べたい」「これも食べたい」とはならなかったのです。
そして何より、このころから体重が減り始めていることが、自分でも分かるようになり、大きなご褒美をもらったようで嬉しかった。
そんな結果がついてきたから、わざわざ暴食したいとも思わなかったのです。
空腹はどうだった?
空腹の感じ方はそれぞれ違うと思いますが、私は夕方くらいからが一番強く感じる時間帯でした。
隣家からの夕飯の支度の匂いやテレビで紹介されるグルメなど、食欲が刺激される情報が次から次に入ってきたのには参りましたが…
私の場合は普段から「空腹の具合に波がある」ので、その波を乗り越えれば次の並みまでは楽が続く、という感じでした。
例えば水を飲んだら少し空腹感がまぎれるのであればそれでもいいし、逆に水で胃を刺激されてさらに空腹感が強くなるというなら別の気の紛らわし方を模索する。
とにかく自分が「こうすれば大丈夫」というコツを見つけるのも月曜断食を攻略するポイントかもしれません。
家族との食事
幸い私は現在、断食やダイエット食をしている時に家族の食事を作るという、苦行をしないで済んでいるのはラッキーだったと言えます。
おなかが空いているときに、自分が食べられない食事を作るのは苦しいことだし、献立を考えるのですら「罰ゲーム」と感じてしまうかもしれません。
こういう場合は、あらかじめ献立を考えておく・買い物を済ませておく・断食日以外の日に作り置きをしておいて、断食の日は家族に温めるなりしてサッと食卓に並べ、夜のウォーキングに出てしまうのも一つの手かもしれませんね。
いずれにせよ、こうした「~の時をどう持ちこたえるか」ということを前もって対策しておくのも成功のカギかもしれません。
お酒は?
普段から晩酌をご褒美に一日を過ごしています。
ジンやウィスキーを炭酸で割って飲みながら料理を作り、飲み終わったらワインに移行する。
これが私の一日の終わりの楽しみでもありました。
だから月曜断食を始める前に一番心配に思っていたことはこれでした。
断食の日はともかく、普段の日もお酒は我慢しなければならない。
それは断食よりも不安に思っていたことでもありました。
しかし意外なことに、断食をしたり良質なたんぱく質や野菜・果物を摂って体が満足していたのか、最初こそ飲みたいと感じたものの、そのうち飲みたい気持ちが薄れていきました。
月曜断食では、飲みたければ断食日以外は条件付きではありますがお酒も飲めます。
でも性格的に一度飲んだら飲みすぎてしまうのがわかっているので飲むことはしませんでした。
断酒するわけではない、いずれ月曜断食を終えればまた飲めると思うのと、さほど飲みたいとは思わないと感じられたのは意外な発見でもありました。
結果
月曜断食を始めて1週間後、体重計に乗ってみた結果は冒頭でもお伝えした通り。
| 体重 52.3kg → | 51.4kg |
| 体脂肪率 34.1% → | 31.5% |
| 体重は約900g減 | |
| ※ 期間は一週間 | |
数字だけ見ると、「たったそれだけ?」と思うでしょうか。
確かに、誤差と言われても仕方ないかもしれませんね。
でも私にとっては違います。
それまでの数か月間、本当に何をやっても結果が出ませんでした。
筋トレをした。
ウォーキングもした。
ホットヨガも続けた。
食事も気を付けた。
それでも体重1g、体脂肪1%ですら減らなかった。というかむしろ増えた。
だから、月曜断食をやってみて体重が1kg近く減ったことよりも大事だけれど、
「私の体はまだ変われるんだ」と思えたことの方が嬉しかったのです。
数字が戻ってきた以上に、希望が戻ってきた。そんな一週間でした。
その後、しばらく月曜断食を続けましたが、最終的に体重は50㎏を切り念願の40㎏台になり、体脂肪も28%まで減らすことができました。
リバウンドした?
リバウンド、しました。
でも月曜断食は失敗だったとは思っていません。
むしろ私はやってよかったと思っています。
ダイエットには即効力がないということはこれまで散々読み聞きしてきたし、実際にそうだと思います。
でも月曜断食は即効力があり、その結果自分を肯定することに繋がった、そしてそれは私にとってとても重要な成功体験でした。
その上で、月曜断食は長い期間続けるものではないと思っています。
その理由は、栄養が絶対的に不足になるから。
あすけん等で管理してみると可視化されるのでよくわかりますが、目先のダイエットだけではなく、これから先は健康に生きていくことが大事。
今思えば、あの頃の私は「痩せること」に必死で、「健康になること」を見失っていたのかもしれません。
そのためには炭水化物もきちんと摂らなければならないし、たんぱく質はもちろん脂質ですらも質を考えて摂取する必要があります。
だから月曜断食はあくまでも体重が気になったときに短いスパンで行うもの、と捉えています。
見た目が重要視される若いころは、回復力も今より比べ物にならないほどあるし、少し休めば回復する力も段違いです。
これから先、ケガや病気をした時に私に必要なのは体力や回復力・免疫力だろうから、そのためには必要な栄養を削ってまでも見た目を変える必要はないというのが今の私の考え方です。
これまで話した通り、何をしても痩せられなかった50代の私でも痩せることができた月曜断食は素晴らしいものだし、やり方によっては役に立つ体重管理方法でしょう。
月曜断食を選ぶのはその人次第。
そしてずっと続けていくのも、自分が納得出来たら手放すのも、その人の今後の人生に対する考え方次第だと思っています。
それでも月曜断食をやってよかった理由
それでも私は月曜断食をやってよかったと断言できます。
その理由は
- 食べ方が変わった
- 空腹が怖くなくなった
- 自己肯定感が上がった
からです。
月曜断食をやってみて、食べ方が変わりました。
お腹いっぱいで満足するのではなく、原八分目の大切さを耳からではなく体で知ったことはとても大きなことでした。
空腹に対する恐怖心もなくなりました。
実際にお腹がすいている最中は苦しいものですが、その後の爽快感を知っただけに不安を持つ必要がなくなりました。
食べようかな、やめようかなという迷いがなく、断食中だから食べない、その後はスッキリとした体を感じられるし、意志の強さが自己肯定感をあげることになります。
その結果として求めていた体が手に入れられた成功体験を得られたのは貴重な経験でした。
今の私はダイエットをやめるという選択をした
あれから私は「体重を追いかける暮らし」をやめました。
人生でダイエットの事を考えなくなったのは初めてかもしれません。
若い頃にはそれも必要だった、でも今の私に必要なのは以前とは違う。
今は健康診断の数値を念頭に、これからの毎日を元気に過ごせることを大切にした生活を柱として過ごしています。
こんな風に大きな荷物をやっと下ろせた、それも月曜断食を経て得ることのできたことだと思っています。
ダイエットをやめるという選択。
ここに辿り着いたか~と我ながら興味深いです。
月曜断食はこんな人におすすめ
私が月曜断食を経験してみて、どんな人にお勧めしたいかなと考えてみました。
- 何をしても痩せなかった更年期世代が自分を見失わないための入り口
- 自分の適量が分からなくなった人がいったんリセットするための手段
- 胃が軽くなることで体調が変化する経験をしてみたい方
苦しい修行ととらえる必要はありません。
気軽に、ちょっと試してみようかなという感覚で始めてみたら、新しい世界が広がっていた…なんてこともあるかもしれません。
月曜断食を始める前に伝えたいこと
月曜断食は私には合いました。
でも、人によっては体調を崩すこともあります。
特に持病がある方や薬を飲んでいる方、高齢の方は、自己判断ではなく医師へ相談してください。
ダイエットは健康を失ってまで続けるものではありません。
最後に
50代からは 若い頃のように簡単には痩せません。
それはもしかしたら、これからの人生を生き抜いていくためには必要な体だからなのかもしれません。
だから痩せない自分を責める必要はない。
そして諦める必要なんかも絶対に、ない。
月曜断食は、体重よりも「私の考え方」を変えてくれました。
そして、その先で私は「ダイエットをやめる」という選択にたどり着きました。
若い頃には想像もしなかった答えです。
でも60歳になった今の私は、この答えがとても好きです。
そして私はこんな変化をこれからも、
面白がって平気で生きたい。
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